HIDEKIの描く絵を、「ヒカリをカタチにする」と現していますが、このことは、意識を現実化するとも言えることです。
量子論の波と粒 意識と現象
量子論では、素粒子が波動性と粒子性の二面を持つとされています。大体の意味合いとすると、原子よりもっと小さい素粒子は、わたしたちの身体を含め、あらゆる物質の最小の単位とされるものですが、その特性は、波動性というエネルギーの波であり、人が見るという行為を行ったときにはじめて、物質という粒、現象化されるとされています。(詳しくは、検索で量子論について調べてみてください。参考までに、
二重スリットの実験 https://youtu.be/qcpdSqG60Bc
量子力学入門-http://ne.phys.kyushu-u.ac.jp/seminar/MicroWorld2/MicroWorld2.html)
これは、ミクロの世界での話ですが、マクロの世界でも当てはまることが数式で証明されています。(フォン・ノイマン博士)
数式の意味するところが理解できないと、少し飛躍しているようにも思えるのですが、人の意識が、現象を創るということになります。つまり、人が何かを意識するまでは、無限の可能性があるということ。人の意識が関与したときに一つの可能性という未来を選択したことになります。わたしたちには、選択することができます。
しかし、選択してもその通りにならない!と感じる人がほとんどなのはなぜでしょう?
それは、ひとつには、潜在意識と顕在意識が関係します。
人の意識は、生まれてから今までに数多くの意識、行動パターンを獲得していきます。
それは、習慣、教育、躾、情報など多くの価値観を知らず知らずのうちに吸収し、観念としての固定化が起きていきます。
それらのことが、潜在意識の奥深くにため込まれていきます。
そして、自覚されることなく行動や考え方に影響を与えていきます。
顕在意識と潜在意識は、能力開発で注視されることですが、潜在意識を如何に使うことができるようになるか様々なシーンで取り上げられています。潜在意識は完璧で、潜在意識を使えばいろいろなことを実現できると言われています。
顕在意識と潜在意識
HIDEKIの描く絵の描き方は、直観を使うと説明しておりますが、言葉を変えれば、顕在意識を極力使わないように描き進めるともいえます。この方法を活用して、絵画教室、通信絵画教室を行っています。
目についた色を使う、これは、自分の感覚の奥深くの声に従って「これ」となんとなく選択します。
潜在意識を引き出すには、顕在意識が働かない状態を作り出す必要があるそうです。顕在意識下では、あれこれと様々な思い込みのフィルターを掛けた状態を創り出します。これはこうあるべき、通常はこうである、という思い込みです。好きな色、似合う色と思うのも自分の思い込みの可能性が高いのです。
自分の感覚に素直になれば、顕在意識下とは違う選択になります。
自分の感覚をもとに何かに集中するときは、顕在意識とは違う状態といえます。「今、ここで。」の感覚の中で、ある種のトランス状態にも似た状態で事を進めていきます。絵画を使ったワークで色を選ぶときは、感覚に素直に「目についた色」を使っていただきます。
顕在意識は、脳の活動域の約10%にも足らず、3%という説もあるぐらいです。残りの90%が潜在意識と呼ばれる活動域と言われています。ですから、人生をいい方向に導くには、潜在意識をいかに引き出すかがカギになると言われる理由です。
調べてみると潜在意識の力を引き出すには、様々な人が様々な方法を考え出しているようです。直観で絵を描くという方法もその一つと言えなくもありません。
わたしが直観で絵を描くという方法で紹介しているのは、
「目についた色」を「目についた場所」に、「何となく描く」。
これが、絵を描くときの基本になります。
わたしは、画家ですので、それなりに画法を様々に習得した経緯があります。感覚に従い、次々に色や線を重ねていくのですが、それだけでは作品にはなりません。作品とするには、当然ながら技術も必要となります。「目についた色」を「目についた場所」に、「何となく描く」。この時に技法としてふさわしい方法を選択します。この繰り返しの中で、描かれた絵の中にある方向性が見えてきます。方向性を選択するときの状態が、顕在意識での処理となっていると思います。そして、一定の方向性に向かってまた、「目についた色」を「目についた場所」に、「何となく描く」。繰り返しを何度か行ううちに、「これで終わり」という感覚が湧いてきます。
前記は、実際に描くことについてでしたが、顕在意識と潜在意識を超えていくには、それ以前に重要なことがあります。
それは、意識の方向性の選択です。
意識の方向性の選択は、素粒子で言う、意識が関与することによりエネルギーの波の状態から粒の状態へ移行します。
意識の方向性の選択とは、直観で描くときの絵の「タイトル」のことです。
タイトルを決めるということは、方向性を設定することになります。何もなく何となく描き始めると何を描いているのかが分からなくなってしまいます。
意識の方向性は、最初に大まかに特定(タイトル)の方向に定めておいて、描いているうちにだんだんと焦点を絞っていくことがコツになります。
例えば、「愛」とタイトルを決めたとします。しかし、「愛」と云ってもそこから広がる表現は、非常に広範囲に及びます。タイトルを決めたとしても意識が広く開かれすぎているとまとめるにもまとまりにくくなります。
通常、「愛」とタイトルを決めた時点で、イメージをしてしまうと思いますが、そのイメージを追い求めることは、行いません。そのイメージは、経験から生まれる、狭い領域でのイメージとなっている可能性が高いのです。
描いているうちにいくつかの方向性を選択できる感覚が生まれてくるので、その感覚に従いながら焦点を絞っていきます。そして、タイトルが具体性を帯びてきて、「~の愛」のような方向性に絞られていきます。
こうして生まれる絵画は、自分の思っていなかった方向で表現されていくので、その意外性に驚くことがしばしばあります。固定的な観念を超えた表現となっていきます。
表現している時の描き手の感覚は、慣れないうちは、思い切りが必要ですが、慣れてくると、その経験から何が生まれるか、どんな風になっていくのか、わくわくしながら描くことになります。この時の感覚はとても大切です。
「楽しみながら」この状態を保ちながら、表現できるものは、多くの人に共感を呼びます。楽しみながら、歓びの中表現されたものは、同じものを引き寄せていきます。歓びのエネルギーを含むものは、必ず、歓びのエネルギーとして伝わります。共鳴・同調します。
意識をどこに向けて、表現・行動するか?
意識を現実化するには、どのような選択をするかがカギを握ると言います。
様々に選択肢がある中で選択が顕在意識下で行われる選択であれば、今までの枠から外れることはできないのではないかと考えてしまいます。
顕在意識では、できること、できないことがあらかじめ意識の中で固定化されています。その状況での選択に新たな変化はなかなか生まれません。
例えば、今までの経験で出来なかったことという状態は、顕在意識下では「できない」が前提になっています。「できない」から物事を始めたときに、「できる」状態の経験を得るには、一般的には相当な努力が必要となります。
「できない」に紐づけされた感情である、「悔しい」「悲しい」「怒り」なども「できない」と一緒に選択肢の中にエネルギー的な含みを持ったままとなります。同質のエネルギーは、共振共鳴します。「できない」が「できる」になるには、大変な努力が必要となります。
潜在意識を使うには、「潜在意識の完璧さ」を信頼し、顕在意識で考えるのをやめるといいと言われます。潜在意識を使う方法を調べてみましたが、その方法は、今一つ雲をつかむような話が多く、わたしにはどうもしっくりきませんでした。
「できない」を「できる」とするには、どうしたらよいのか?
顕在意識の固定観念を外し、楽しみながらできるようになればいいと云われます。しかし、潜在意識の中にも忘れていた過去の記憶としての「できない」があるかもしれない。そして、潜在意識を使うと考えた時点でそれは、顕在意識での行動となってしまうのです。難しいですね。
しかし、選択するということは、顕在意識下で意図的に道を選ぶことに他なりません。
何かを選択するときに最も大切なのは、選択するときの自分の感覚です。
わたしの言葉で言うなら、その人の本質の感覚です。
これは、生まれて培ってきたような経験に紐づけられた感覚ではなく、個性としての感覚です。人それぞれに、生まれ持った個性という選択の傾向性があります。そのことは、肯定すべきことと考えています。
いくつかの選択肢があった時に、通常は、ある程度の予測ができるような安心感を持てる選択をしてしまいます。選択の結果を前もって予測・予見した上での選択で、過去に良くない結果を経験していたり、予測できないことには恐怖心を抱いたり、結果をマイナス的なイメージに結ぶつけやすくなります。顕在意識と潜在意識に縛られた選択となります。
顕在意識と潜在意識に縛られた選択に縛られない、自分の本質の選択とするには、狭い領域での意識の方向性の設定ではなく、個性を大切にした上での、開かれた選択が必要となります。
そして、感覚的なキーワードは、「楽しい」、「喜び」、「ワクワク」、があることがとても重要になります。
自分の本質が歓ぶ方向での選択をすることで、マイナスイメージとは隔絶した方向に進んでいくことができます。「できない」を克服する必要がない限りは、楽しく「できる」選択でもいいのです。この楽しさが、過去のエネルギーの障壁をやすやすと取り払ってくれることになるのです。
意識は、現実化する
何を意識するかによって、現象としての起こりが変わってきます。
花の好きな人は、路傍の花にも目が行きます。花に興味のない人には、路傍の花に気づくことはありません。猫好きな人は、猫や関係する人、物に目が行きます。意識の向き先がどこにあるかによって、実像として何を「見る」として選択しているのかが、変わってきます。無意識ともいえる選択を行います。
目標として、何かになりたい、成果を上げたい。と思うなら、見ている世界は、その方向の物事を見るようになります。ただ、実現という結果を目指すなら、相応の努力が必要となります。立ち止まっていても、物事に変化は起きません。歩み方は、人それぞれです。
行動を起こして、初めてそれが自分にとってどうなのか判断できます。そして、次への歩み出しができるようになります。
行動するときには、今までの経験や知識がその行動を制御また、後押しをしようとします。つまり、過去に失敗・成功した。一般的には難しい、無理・可能だと言われている。など、知識と経験です。意識しなくても、経験と知識は深いところで、潜在意識としてのエネルギーを持っています。
過去の否定的な知識と経験は、人のエネルギーの一部として内在していきます。人はエネルギーの複合体であり、エネルギーは様々な波を持ち、常に干渉を起こします。何か行動を起こした時に、同系統のエネルギーが紐づけられてしまいます。つまり、次の意識が現実化するときに影響を起こします。物事の見え方に影響を起こします。否定的なエネルギーは、その見え方も否定的になる可能性があります。
意識の方向の決定は、その時々で自分の奥底から沸き上がるもの、人の考えに強く影響を受けたものなど様々にあります。何となくの意識の方向性は、何となくの現象化にしかつながりません。「素直にそうなりたいのか」、「本当にそうなりたいのか」。このことはとても大切です。「他人」は、「自分」ではなく、自分は、個性を持った大切な存在です。誰かになる必要はありません。
「自分」が「自分」であるとき、そのことを大いに楽しむことができます。
「自分が楽しい」このことは、とても大切なことです。誰かと比べることは成長には大切ですが、個性をなくしてしまうことで、否定的なエネルギーを内在させてしまいます。目標は、絶対でなく、参考にすべきことです。「楽しい」と感じられるのは、あなた以外の何者でもありません。
「自分を信頼する」、「自分を褒める」このような肯定的エネルギーは、より自分らしくなるにはとても有効です。
自分らしさが何なのかわからなくてもいいのです。
誰かと、何かと比較する必要はなく、自分として、肯定的になることが大切です。
「経験」は、礎にすることで失敗、否定的なエネルギーとはなりません。次へ向かうエネルギーとなります。進歩の速度は人それぞれ、「まだできない」と否定的にとるより、少しずつでもできていることに意識を向けることで、物事はいい方向に変化していきます。
自分が何を感じているかわからない、選択できないという人も多くいます。
そんな方にも言えることは、まず、やってみること。自分で経験してみることが、スタートになります。
何を選択したとしても、「自分で」ということが最も重要です。
後は、繰り返して「自分で」感じてみて、行動すること。
少しずつしかできないのは当たり前です。
今までは、「自分で」行動できなくて、わからなくなっていたのですから。
意識は現実化するということは、昔から言われる、「類は友を呼ぶ」、「同じ穴の狢」などと同じ意味合いを持つ、エネルギーの共振・共鳴現象です。
共振・共鳴するエネルギー場を変えるには、自らのエネルギーの変化が重要です。
心の望む未来を現実化するなら、今の自分がそのような状態になっていることが重要です。
エネルギーが先で現象は後です。
自分自身のエネルギーに責任を持つことで、未来は、心の望む方向に向かっていきます。
意識を現実化するコツ
意識の方向性を決める(自己顕示欲がない方向で決める、全存在への貢献)
自分エゴでなく、心の感覚で選択をする
楽しむことを基本とする
意識を現実化するようになるには、前向きな捉え方が重要です。思い込みと言われるかもしれませんが、思い込みは、度が過ぎると危険ですが、時には大切なことです。
何の疑いもなく、心が歓ぶこととして思い込めたら、それは、あなたの真実になります。
自分が楽しめるなら楽しんでしまいましょう。経験的に、人の目は気にしておいたほうがいいです。突飛な行動は控えましょう。
例えば、食事をするためにお友達とお店に入った時に
「わたしの今の身体に最もいいメニューを選ぶ」と思って目についた品を注文します。
好き嫌い関係なく、目についた品を選びます。
お料理が出てきたら、お友達の物と食べ比べをさせてもらいます。
さて、感想は?
日常の中での「遊び感覚」を大切にして、楽しんでしまうことが大切です。
頭で考えるより、実際に経験を積んでいくことが何より大切です。
絵画教室、通信絵画教室では、直観の訓練を楽しみながら行うことを重点に行っています。参加をお待ちしております。