通信絵画教室を開始してから、約一年を迎えました。
沢山の方に通信講座を受講していただいておりますが、
「どんなふうに進めるの?」
「どんな絵を描いているの?」
「どんなコメントをしてもらっているの?」
と、もう少し内容を知りたいと思われる方も多いかと思いますので、
少しご紹介をさせていただきます。
講座の進め方
基本的なことは、下の記事内でご紹介しております。
通信絵画教室の受講スタイルは、一回ごとのお申込みと年間のお申し込みがあります。
基本的には、テキスト到着後、約一カ月をめどに返信していただき、HIDEKIの手元に届いたら、約一週間以内には、描かれた作品のフィードバックとして、コメントと共に作品を返送させていただいております。
あまり間が空くと、育ち始めている感覚に間が入るので、一カ月をサイクルにすることで、緩やかな変化を味わっていただけると考えています。特に年間講座のように継続しての通信講座を受けていただいている場合、ご自身の状態の変化に伴い、様々なことが身の回りで起きることもあるため、一カ月のサイクルでは難しくなる場合があります。その時は、ご自身で無理のない期間で進めていただいております。
このことは、意識変化、霊的変化のプロセスに伴うことですので、真摯にご自身を見つめる機会となれば、その先を進めていくことに歓びを感じていただけるようになります。
通信絵画教室 受講者様の作品のご紹介
通信講座のフィードバックが、どんな内容なのか、少しご紹介いたします。
この方は、2回目の講座で、このような作品を送っていただきました。
絵画通信講座フィードバックとしてのコメントの抜粋ですが、以下に記載しますね。
作品写真は、パステル作品なので、画面での色再現性が難しいです。
それぞれに美しさを持つ作品です。
お手紙に書かれていましたが、「ごちゃごちゃしてくる一歩手前」で止められたことがとてもいい感じで終了できたのだと思います。
「直感ではしっかり受け取っているのだけど、頭であれこれと考え、最終的にすぐに行動に移せない」このことが、ごちゃごちゃとしてくることと同様に考えることができます。
普段の生活の中で、「こんな気がする」、「何となくこんな感じがする」でも、わたしには無理、おかしいこと、一般の人はしないこと、などを理由にその時に行動しなかったり、その感覚通りでなく、少し違う方法を取ったりして、結果的にあまり記憶にも残らないような結果になる。または、あまりに簡単にできてしまうので、かえって居心地が悪く、手を加えすぎてしまうことで別のものに変化してしまうことがあります。
ごちゃごちゃと手を加えることは、直観で受け取っていることを顕在意識でその本質を変えてしまいがちで、最初は、手を止めることがなかなか難しく、勇気もいることなのですが、やってみるとその素晴らしさに気づき続けることができます。今回の○○様の行われた描き方が、直観を素直に行動した結果だと思います。
このことは、絵で表現するときに慣れていくことで、他の日常での様々なシーンで活かすことができるようになり、直観を益々楽しむことができるようになっていきます。
「わたしのための絵」
この絵でとても素敵だと思うのは、背景色です。黄色にいろいろな色が薄く混じりあって、様々な表情を見せてくれています。紫の円は、紫のヒカリに包まれ、これから動き出しそうなエネルギーが揺らめいているように思えます。
「陽なたぼっこ」
優しい陽光を受けて、太陽のエネルギーが穏やかにめぐっていくような印象を受けます。
紫の色のエネルギーは、今回の全ての絵に共通する、○○様の癒しにつながる色となっている気がします。紫のエネルギーは、癒しと変容のエネルギーをその特質に持ち、わたしたちに多くの貢献をしてくれます。
次の方は、年間絵画通信講座受講の方。
この講座前より、絵を描かれている方です。
3回目の講座、お疲れ様でした。楽しんでくださったこと伝わってきます。かなり直観で描くことに慣れられてきたように思えます。今回の下絵は、とてもシンプルなものとなり、描かれる方の直観的な表現をより豊かな方向へとプログラムして描かせていただいた下絵です。シンプルなことで、その人の個性と直観力の向上が感じられやすいので、たまに今回のような下絵が登場します。
「しゃぼん玉」
発想の豊かさを感じられます。楽しむことが好きな人にしか描けない表現ですね。下絵を意識しながらも無視でき、調和感が素敵です。冒険すること、進むことへの意志を強く感じられます。水色がベースとなっているのは、「空」、「水」、「流動性」なのでしょう。しゃぼん玉それぞれには、それぞれの色、「虹」としての属性があるのでしょうね。
「立ち止まる」
立ち止まることは、とても大切ですよね。そこで引き返すもよし、越えようと努力するもよし。越えるなら、いろいろなことを調える必要があります。そして新たな方法も必要となります。
草むらの中で、成体になる前の姿。自分なりのペースで世界を楽しみ、進んできた。あるとき、いつものように進んでいくと、今までにないものが!見たことない「カタチ」、「何だろう?」、「この世界の延長線上にはない、何か。でも、その先へ行ってみたいな!」
意を決して、歩みを進めてみるとその先は・・・ 絵本のようですね。
今まで行ってきた教室で、その日の内に何枚も絵を描き上げた人の中には、その一連の絵を並べてみると、物語を創れる、言葉を添えると絵本になる方がたまにいます。
○○様の絵には、一枚の中でも、ご自身の状態の変化であっても、そのまま絵本となるような内容を感じられることがあります。これは、絵の中で表現されるエネルギーとしての重層的な特性となります。絵と一口に言っても、単層的なエネルギー表現もあれば、重層的な表現もあります。重層的なエネルギーを持つ絵には、人の心の奥に響く特性を持っています。
大切なこと
通信絵画教室なので、絵を描くことはとても大切なのですが、
もう一つ、この講座で大切にしていただいているのは、
描いたときや描いた後のご自身の感想です。
通信絵画講座でも実際の絵画教室でも、描くことで様々な感覚が味わえるのですが、その感覚は微細で、最初はあまり言葉にできないことかもしれません。何となく、こんな感じ、で描く絵なのですから、言葉にすることは難しいかもしれません。
しかし、感覚を言葉にすることはとても大切で、微細な感覚でも言葉にしようと努力することで、意志の方向が明確となり、また経験を積むことで、より豊かな奥深いものへと変化していきます。気づきは、次第に深くなっていきます。
自身との対話や自信につながること、とても大切なことです。
感じることを明確にすることで、その次の奥深さは必ず見えてきます。
そして、感覚を形に、言葉にすることで、そのエネルギーは、自身の中で確かなものとなり、微細な感覚は、徐々にはっきりとしてきます。
その感覚には、今まで見落としていたこと、新たな視点など、新たな世界観の発見へともつながっていきます。わたしたちの生活には、情報が溢れすぎています。情報はあくまで情報で、感覚を伴うものではなく、自分自身に通して、経験してはじめて、応用が可能となります。
知識と感覚は、バランスをもって積み上げることで、自身の世界を広げることができます。
通信絵画講座を受ける中で、生活の様々なことが自分として何を感じる、感じているかの兆しとしてとらえることができます。例えば、先にご紹介した、「しゃぼん玉」、「立ち止まる」という作品タイトルは、ご自身で付けたタイトルです。
「しゃぼん玉」では、先に進んでいく意志が形となって表われていると思われますし、「立ち止まる」には、今の自分から変化しようとする意志が現れているように思えます。
いずれも、そこまで深く意味を持ちタイトルをつけたわけではないと思いますが、深い所での自分の意志が形になって表われているように思えます。
直観で何かを表現することで、自分自身の純粋な心が表現されるようになっていくのが、この通信絵画教室の特色でもあると思っています。描かれた作品を言葉にしていくことで、そのことは次第に自分自身としての現実となっていきます。
エネルギーが、形になっていきます。
通信講座の素晴らしさは、講座を受ける人の意志によって変化します。直接的にサポート、アドバイスができない環境では、講座を受ける人の意志が大切になります。見えないところでのHIDEKIとしてのエネルギーサポートは、行い続けています。一人で不安はあるにせよ、進めていこうとする意志があれば、感覚を形にしていこうとする意志があれば、先は開けていきます。
知っていると思うことで、そのことの意味を味わうことを素通りしてしまうことが良くあります。知識はあくまで知識であり、経験があって初めて、自身の実となります。
知り、経験する。経験して、知る。このことはとても大切なことです。
知識と経験は、バランスを取ることで、豊かな世界を味わえるようになります。