龍神様の絵画を描くようになって久しくなりますが、龍神の絵画は、年を追うごとに少しずつ変化もしています。龍神の絵画のオーダーは、
直観で描く
見る人が心地よく感じられる絵画を描きたいと思い絵を描き始め、直観で描く方法に出逢い、絵を描き始めて、様々なタイプの抽象画を描くようになってきましたが、最初の内は、「必要なエネルギーを受発信する」と意識を向け描くことがメインでした。その時に描いていたのは、色鉛筆で人体に沿うような図にエネルギーの強弱、補完、などを描いたものや精神的な調整の必要性をエネルギーの図として描いたようなものを描いていました。描かれている意味については、最初はそれとわからず、いろいろな方に観ていただくうちに先に述べたようなことを描かれていることを知り、本人も妙に納得し、多くの方に向けて描かせていただきました。
その後は、より楽しく広く、絵画としての楽しさを広げようと今まで培った絵画の技法を使い、アクリル水彩、墨を使い、タイトルを決め抽象的な表現をしていました。この時の表現は、あくまで抽象であって、エネルギーの流れ、深さ、精妙さなど直観的に表現を重ねていきました。
この絵は、「宇宙に架かる橋」と題を付けたのですが、今では「でいたらぼっち」の絵と呼んでます。もののけ姫に出てくる「でいたらぼっち」が、この絵のイメージによく似ているからですけど、どう思いますか?
精妙なエネルギーの龍神の絵画
わたしが絵を描くときには、必ず、自分の意志の方向性を決めてから描き始めます。描く前にプログラムをするという言い方になります。何かしらのタイトルを決めて描く場合、どなたかのためや場所に向けて、その方にとって必要とされるエネルギーとして、場所にとって必要なエネルギーを受発信する絵として描く場合など。どなたか、場所に向けて良き方向になるように描かせていただきます。また、今ではあまり行わないのですが、「今できる最高の表現」、として描くこともあります。現在は、「今、必要とされる絵」として、描くことが多くなっています。
いずれにしても、意識をどこに向けて描くかが大切なのですが、今では、アクリル絵の具で描く絵は様々なタイプに分けることができます。今でこそ、タイプ分けができるまでになりましたが、龍神の絵を描いていると感じたときは、今のような龍のカタチに見える状態ではありませんでした。その表現は抽象的で絵から感じるエネルギーとしての龍神さまでした。絵筆のタッチ、色彩の表現、とても感覚的なもので、一見すると、とても龍神様には思えない状態の表現が、わたしには龍神のエネルギーと感じ取れるものでした。
墨で描く場合は、描き上げる時間とすれば数分なのですが、描く途中、または、描いた後に龍神様と理解することになるのですが、エネルギーをじっくり味わえるのは、描き終えた後になります。
この絵は、十二支に合わせて、その年の干支に合わせて描いた絵画。この年は、寅年でしたので、白虎のエネルギーを描きました。
伝わりにくい龍神の絵画
エネルギーとしての龍神様は、わたしにとってはとても心地が良く、我ながら素晴らしい龍神の絵画だと感じられるのですが、個展などでいろいろな方に観ていただくと、どうもそのように感じていただける方は、少ないようで、アクリル絵の具で描かれた龍神の絵画に魅かれる方はあまりいませんでした。これまでに多くの方に絵を観ていただいているのですが、その時々に言われていたことを思い出します。「絵画のすごさは、わかるのですが、もっとわかりやすくできないか?」この言葉は、絵を深く感じ取っていただいた何人かの方に言われていたことで、感性の鋭敏な方からすると、一般的に理解される絵ではなくて、もっとわかりやすくしてほしいという、お言葉でした。そのことは、多くの方々に観ていただいて経験的にわかることではあるのですが、今一つ表現の仕方に納得がいない状態が続いていました。直観的な表現なので、自分で感覚的な納得がいかなければ、それは自分にうそをついてしまうこととなります。それはわたしの表現ではないと思っていました。
歓びの龍神の絵画
そんな中で、アクリル絵の具を使っての表現で「これ!」と納得で得きる感覚の中で完成したのが、赤、青、黄、虹の龍神の絵でした。
この4枚の龍神の絵は、2週間ぐらいの間に描き上げたものです。完成したときは、本当にうれしかったのを今でも覚えています。そして、絵画からは龍神様が、このカタチ、色彩豊かな絵画に表現されたことを歓んでくださっているようにも感じられました。今までは、単色で描くことしかなかった龍神の絵ですが、その龍神様に色彩豊かな絵画が生まれたのです。大きな変化を感じる機会となりました。今から、十年ぐらい前の話になります。
この時の、「黄の龍神」の絵は、2019年現在、最も人気のある作品と言え、HYMジクレーとして、多くの方のお手元にお届けできている作品となっています。
それからは、感覚を得られたこともあり、多くの龍神さまを描かせていただくようになりましたが、一昨年前に次の変化。龍神護符の誕生です。
龍神護符
墨で描く龍神の絵は、今まで龍神様の絵を描こうとして描く場合はほとんどないに等しい状態でした。描いた後に龍神様の絵なのだと理解することがほとんどでした。
そんな中、ある日、龍神様の絵を護符として作成することを思いつきます。小さな紙面にどなたかのために龍神様を描き出すことは、かなり困難なことと頭では理解していましたが、「可能である」と言う感覚が湧いてきます。
わたしは、見えない方の声を聴けるタイプの人ではないので、自分の感覚こそが羅針盤となっています。多分この時の感覚は、言葉を聞けるタイプの人であれば、「龍神護符を描け」とお伝えいただいたのだと理解しました。
それも、今まで描いているような絵とは、少し質の違う感覚があります。
それは、龍神様にすべてを委ねるという感覚です。
アクリル絵の具の場合は、宇宙を信頼しながら描くのですが、現在では、自分としての工夫や僅かばかりの思いをプログラムすることがありますので、全く委ねるという感じと少し違って、様々な存在との共力の上、エネルギーを変換し、人としての自分が編み上げるような感覚があります。オーダーメイドの場合は、極力その人の顕在的な希望を受け取るようにしています。
しかし、オーダーメイドの龍神護符の絵については、全く委ねて良いという感覚です。
すべては、龍神様にお任せして良いという感覚なのです。
以前なら、この感覚で絵を描くことに少し抵抗があることでした。自分という人間を通して描かれるものなので、出来上がった絵について、見えない存在からの共力を感じながらも、絵を描いたのは自分だから責任はすべて自分にあると考えているようなところがあり、責任を放棄するような感覚があったのです。しかし、描いた絵については、自分が描いたのですけど、どこか他人事のような感覚もあります。なので、出来上がった絵の描画部分に、自分のサインを入れることは協力してくださっている存在に感謝の思いがありますので、しません、というよりできずにいます。枠外や裏面にサインしています。
しかし、龍神護符については、媒体に徹して良いという感覚でした。これは、わたしにとってはとても意外な感覚で、拍子抜けしたような感覚でもあります。今でもたまに、龍神護符を作成するときに、「自分の思い」のようなエネルギーが入ることがあるのですが、その時には、「これで良い」と言う感覚の龍神護符の絵となることはありません。
すべて、龍神様にお任せしないと龍神護符にはならないのです。
いまでも、不思議な感覚があります。
オーダーメイドである龍神護符は、龍神様が伝えてくれるエネルギーをあらわした形となります。
龍神護符を描くときは、龍神様にお任せして、自身のエネルギーを調えます。
その状態を「清龍」としています。
龍神護符の制作は、「清龍」が行っています。
龍神の絵画に新たな変化
龍神護符を描くようになって、最近の龍神様の絵にも新たな変化が感じられるようになりました。それは、人の理解している龍神様に近しくなってきていると思えるような龍神の絵画となることが出てきたということです。それも彩り豊かな、龍神様の絵画です。
龍神様としてのお姿が、よりはっきりしたカタチで描くようになってきているのです。以前のような、龍神の絵画を描くことは、今もあるのですが、人の世界により受け入れられ様なカタチ、多様性を持つ、龍神の絵画として生まれ続けています。様々なエネルギー状態の龍神の絵を描かせていただけることは、とても楽しくもうれしくもあり、より多くの方に龍神様の絵画としてエネルギーをお届けできることを期待しております。
龍神の絵画は、オーダーメイド絵画としても承っております。