格言に込められた深い精神性を墨の響きで描き出す「タマシイの伝言」シリーズ。
今回向き合ったのは、
自分と他人との、本当の関係を問いかける言葉です。
「自分は自分、人は人」
私たちはつい、
誰かと自分を比べては安心したり、
落ち込んだりを繰り返してしまいます。
けれど、それぞれの人生には、
それぞれに与えられた固有の道があり、
本来、比べる対象などどこにもありません。
他人の歩幅で自分を測るのをやめたとき、
初めて自分自身の歩幅で、
まっすぐに歩き出すことができる。
そのシンプルで、けれど大切な真理を、
一枚の墨絵に込めました。
それぞれの根から、それぞれに伸びていく線
画面の下方に凝縮された、
墨の起点をご覧ください。
そこから上方へ向かって、
何本もの細い線が、
それぞれ独立した軌跡を描きながら伸びています。
これは、一人ひとりの人生が、
同じ根から始まったように見えても、
実際には、それぞれ固有の速度で、
固有の方向へと伸びていくものであることを表しています。
隣の線がどれだけ高く、
まっすぐに伸びているように見えても、
それはあなたの線とは、
そもそも比べる意味を持たないのです。

絡み合いながらも、交わらない一本一本の道
伸びていく線たちは、
時に近づき、時に絡み合うように見えながらも、
決して一本の線に溶け合うことはありません。
これは、人と人との関係もまた同じであることを示しています。
私たちは互いに影響を与え合い、
時には寄り添い合いながら生きています。
けれど、それぞれの心の内側、
それぞれの選択、それぞれの成長のペースまで、
他人と同じである必要はありません。
近くにいながらも、
それぞれが自分自身の線を、
自分の責任で描いていく。
それこそが、健やかな関係のかたちです。
自分の根を持つ者だけが、自由に伸びていける
下方に置かれた、
起点となる小さな墨の点をご覧ください。
これは、他人と比べることをやめ、
自分自身という一つの根を
静かに受け入れた心の象徴です。
この作品の、
一本一本が独立しながらも
自由に伸びていく線のように、
自分は自分の根から、
自分のペースで伸びていけばいい。
人は人の根から、
人のペースで伸びていけばいい。
その違いを認め合えたとき、
私たちは初めて、
互いを尊重し合いながら、
それぞれの光を放つことができるのです。
HIDEKI
作品仕様
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作品名 | 自分は自分、人は人(「タマシイの伝言」シリーズ) |
| アーティスト | HIDEKI(清龍) |
| 技法・素材 | 墨絵 原画(和紙・墨) |
| 額サイズ | 約267mm × 354mm |
| 設置形態 | 壁掛け・直置き両用(背面スタンド付き) |
| 作品テーマ | 個の尊重、比較からの解放、自分軸での成長 |
| 公式サイト | Essential Art公式 |




