『三井の龍神』 精神性 人が人として生きていく上で大切なものがある 人に与えられた神聖なもの それは、精神性 精神性がいかにあるか その精神性は、何に基づいているのか 愛に基づき、美しく、清らかであろうとする 三位一体の精神性の集まりは 集合体の心の豊かさの核となり 楽園の礎となる 愛のすばらしさを知るものは その愛を伝え、育む 愛は、強要することなく 静かに浸透し、本来の愛の姿へと導く
龍神様のアクリル画 三井の龍神
タイトル | 三井の龍神 |
素材 | 紙にアクリル絵具他 |
原画サイズ | 1,000×727mm |
作成 | 2022年 |
作品属性 | 龍神 |
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三井寺(天台寺門宗総本山園城寺)
この作品は、2022年に滋賀県に大津市にある三井寺(天台寺門宗総本山園城寺)の国宝 金堂で作品を展示する際に何か必要な作品を描けたらと思い描き始めました。展示開始までの期間がわずかしかない間に、「間に合えば、展示する」との思いで描き始めました。描きあがるまで、間に合うかどうかわからない状態でしたが、ギリギリで完成に至りました。
三井寺は、天智天皇のゆかりの地であることは知っていたのですが、それまで詳細についてはあまりよく知りませんでした。今回の展示のお話は、パートナーの取次があって実現したのですが、国宝の場で展示させていただける機会はめったにないことなので、特別な気持ちがありました。なので、何か必要な作品を、と思い描き始めました。
三井寺は、歴史上何度も廃寺の危機を乗り越え、現在も存続をしています。詳細についてご興味のある方はお調べいただきたいのですが、三井寺の名前の所以は、この寺に涌く霊泉が天智・天武・持統の3代の天皇の産湯として使われたことから、「御井」(みい)の寺と言われ、その名の由来となっているそうです。実は、これも絵を描いた後に知ったことです。
この作品の中央に当たるのが、たぶん天智天皇のエネルギーを象徴したものと思われ描いていたのですが(三井寺が天智天皇にゆかりのある場所と知識としてあったことが影響していると思います)、その後に続くに二体の龍については、描きながら印象が明確になってきました。その印象は、中心からそのエネルギーを引き継ぎながら、豊かなものとして構成していき、最終的に何とも美しい、日本人の精神性とも感じられるような三体目の龍神様を描き進めていく感じでした。三体目には、とても美しい女性性も感じ取れます。
描きあがった時になぜこんなに、日本人の持つ豊かな精神性を感じられるのか不思議に思い、調べてみると、その後に続く二人の天皇のことに調べ至った時にとても納得した気持ちになったことを覚えています。
歴史に詳しい方であればご存じだと思いますが、わたしにはその知識がなかったので調べてみると、天智天皇に続く天皇に、天武天皇、持統天皇がおられ、この三井寺所以の三人の天皇のエネルギーを描いたのではないかと思えました。
持統天皇は、それまでの国の名「倭」から「日本」に変えました。そして、今の日本の礎である様々なことを具現化させた天皇だそうです。夫である天武天皇の意志、父である天智天皇の意志を継いで様々なことを成し遂げたようです。
これらのことを調べ至った時にこの作品から感じ取るエネルギーにとても納得感を覚えたのでした。
美しい日本人の精神性が現された作品になっているような気がしています。
作者としての感想なので、他にもいろいろな見え方があると思います。自由に楽しんでいただければ幸いです。
作品を描く時、対象がある場合、そこのことについて下調べをすることはありません。
それは、今回のように、繋がって描く、ときに自分のイメージを広げてわたしとしての印象を作品の中に入れないためです。そのまま、を表現することを大切にしています。
もう一つは、こうすることで、自分都合でない作品を描けている確認ともなり、自分の感覚への信頼度が増していきます。
神聖なエネルギーは、人を通すことで違ったものになりやすい傾向を持つと感じていますので、このような描き方を続けています。神聖な美しいエネルギーに触れる歓び、作者としての歓びの一つです。