パステルアートの魅力

パステルアート例 パステルヒーリングアート(パステル画)の描き方

パステルアートという言葉は、かなり知られるようになりました。

その理由は様々にあると思いますが、なんといってもパステルアートの魅力は、その画材の持つ、「手軽さ」と「発色」、「見た目の美しさ」ではないでしょうか。

絵を独学で始めたころは、パステルアートをよく練習しました。それと色鉛筆。パステルアートの持ち味である、優しさ、表現の柔らかさに魅かれてのことです。何より、日常の中で絵を描くということを手軽に取り入れることを容易にしてくれました。

パステル

パステルアートと呼ばれる、パステルには様々な種類があります。大きく分けるとソフトパステル、ハードパステル、オイルパステルなど。画材メーカーによって、ソフトとハードの間での種類がいろいろあります。オイルパステルに関しては、かなりの違いがあって、例えるなら、クレヨンに近いものとなっています。

ハード系のパステルアートを描くのが、入門にはおススメなのですが、その中でもお薦めが次の通りです。

  1. 安価に購入するには、ダイソーがおススメです。100均ショップで売っているのです!パステルアートを描きたければ、100均ショップですべての画材をそろえることが可能です。作品保護のためのパステルの定着液だけは別ですけど。
  2. 比較的安めの画材 ぺんてるパステル

パステルの基本的な原材料は、顔料と粘着剤です。顔料の割合が多いので発色がとてもきれいな作品が出来上がりやすいのです。色数もたくさんあります。身近なところでは、学校で使うことの多い黒板で使うチョークと同じような感じです。

ハードパステル

ハードパステルは、粘着剤を使って顔料を硬化させた画材です。代表的なメーカーは、ヌーベルのカレーパステルです。色も豊富、多色セットもいろいろあります。単色販売もよく見かけるので、100均ショップ意外で考えるなら、おススメです。

パステルはスティック状で固いですが、力を入れすぎると簡単に折れてしまいますが、角を使え、面を使うこともでき、粒子は細かいです。

ソフトパステル

パステルアート作品として仕上げるなら、いろいろなメーカーのパステルを使ってみることで、自分に合ったものを探すことができます。ソフトパステルは、ハードパステルに比べて粘着剤の使用が少ないので、伸びが良く、発色もよいのが特徴です。ただし、メーカーによって差がかなりあります。

わたしが好んで使うのは、レンブラントのパステルですが、ハードパステルも同時に使用し、表現に合うような使い分けを行っています。

ソフトパステルは、粘着剤の使用が少ないので、もろく、粉状になりやすいので、取り扱いに注意しましょう。

どのパステルを使うかは、好みによって変わってきます。また、パステルの違いによる表現を楽しむことができます。いろいろ使うことで、表現に幅が出てきます。いくつかのメーカーのパステルを組み合わせることで、パステルアートとしての作品に幅が出てくることと思います。

画材屋さん

ネットで注文できる画材屋さんはたくさんあります。

☆HIDEKIがよく利用する画材屋さん

パステルの有害性

有害な成分が含まれていることは、ほとんどありませんが、チリやホコリに敏感な方は注意が必要です。細かい粒子なので、空気中に舞いやすいので、作業中に吸い込んでしまいます。

わたしが、長時間パステルアートを描くときは、マスク着用を心がけています。それと、手の脂分をパステルに取られてしまうので、描いた後のハンドケアは欠かさずに!手や指にパステルがついてしまうので、手をふくための濡れたタオルが必要です。

パステルアート作品としての作成には、紙が必要となりますが、紙の種類は多すぎて選ぶのには苦労するかもしれません。

パステルアート作品づくりを始めたころは、いろいろな紙を試してみました。紙選びに真っ先に大切となるのは、紙の表面の凹凸だと思います。ツルツルのものから、凸凹のものまでその幅は、とてもたくさんあります。

パステルは、粉状の画材なので、紙に描くというより、顔料を乗せている感じとなります。パステルは、凸凹面にまんべんなく載りにくいので、紙質が表に出てきやすくなります。逆にコピー紙などツルツルの紙であれば、まんべんなく色載りするけど、層として重なりにくい(混色しにくい)のが特徴となります。

わたしがパステルアート作品として制作する際に使用する紙は、画用紙と呼ばれているものを使っています。好みの問題となりますが、凸凹面が少なく、描き様によって滑らかさやゴツゴツした表現がどちらも可能なので、フレキシブルに対応できるので好んで使用しています。

作品としてのパステルアートを制作するなら、紙質もいろいろと試してみることで、自分に合ったものを見つけることができます。

もう一つ紙質でおススメするなら、マーメイド紙。表面を柔らかな調子に仕上げ、ソフトな高級感を出しています。水彩・パステル用紙・クラフトとしても定評があり、表面はソフト凹凸でふっくらした感じがあるエンボス紙となっていて、癖が少ない紙質です。

定着液

パステルには、パステル定着のために、フィキサチーフという、定着液があります。パステルアート作品の保護には、必要となります。

粉状のパステルを紙面に定着することができますが、定着の力は弱く、こすれば色移りします。フィキサチーフの成分はエタノールや石油系の溶剤と合成樹脂です。何度も使用する場合は、一か所に集中して噴射させず、まんべんなく噴射させて、換気にも十分気を付けてください。

フィキサチーフの代用品としてヘアスプレーを用いる方がいると聞いたことがありますが、本来の使用目的と違いますし、定着に適しているかと言えば、ある程度、定着可能かもしれませんが、色の変化などが気になります。パステル定着のためには、パステル専用のフィキサチーフを使いましょう。画材屋さんで購入できます。

そのほかの画材

パステルアートには、いろいろな描き方がありますが、基本的な道具はあまり変わりませんので、いくつか挙げてみます。

  • コットンパフ
  • ティッシュ
  • タオル(濡らす)
  • 消しゴム
  • 練り消し
  • カッター

基本的には以上ですが、手軽に描くために型を使った表現をする方も多くいらっしゃいます。その場合であれば、100均で穴開けパンチをいろいろなデザインで販売してあります。または、切り取るのが面倒でなければ、イラストダウンロードが無料の「シルエットAC」のご利用も一つの手です。印刷して型抜きすれば、いろいろ楽しめそうです。

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どのようなパステルアートを描くか?

パステルは、その手軽さと美しさから敷居は低いですが、「絵を描く」となると多くの方が敬遠しがちです。

わたしは、絵画教室を長年開催していますが、そこでよく目にして、聞くことは、「上手く描けない」と思ってしまう方が、多くいらっしゃることです。

先ほど挙げた画材の中で、型があれば、比較的にだれでも気軽に作品づくりは可能です。何かを創る=表現することなので、素晴らしいことだと思います。

パステルアート作品づくりを楽しんでみてください。

パステルを習うには、いろんなところで講座や教室があります。ご自分に合った内容で楽しめるといいですね。表現することが楽しめると、いろいろな効果が期待できます。前向きになれるし、自信にもつながります。手指と感覚、頭を使うので脳の活性化にも期待が持てます。パステルアートの教室は、病院や高齢者対象としてもよく利用されています。

パステルアート作家のホームページをのぞいてみると、作家発案のデザインとして、型紙と一緒に描き方まで教えてくれる作家さんがいます。好きなデザインに挑戦することができます。

趣味として

いろいろな趣味があります。絵が好きならば、水彩画や油絵に比べるとかなり始めやすい画材です。形を描くのが苦手なら、型紙の使用で簡単に絵が出来上がります。

描くことの喜びを味わえれば、次のステップへ向かいやすくなります。

パステルアートを描くとき、大きな作品を作る必要はありません。大きな作品には、あまり向いていない画材でもあります。絵画教室の多くでは、30~60分の間で大人が集中して仕上げられる大きさ(ポストカードサイズや15~20cm角)の作品を描きましょう、としていることが多いです。

セラピーとして

アートセラピーとしての活用は、その幅が人によって大きく変わってくることだと思います。絵画としての表現は、人の深層心理に影響されたさまざまが描き現らされる可能性があり、セラピストは、言語表現にできない部分をクライアントに描いてもらうことで、心的回復を促すことができます。

医療の現場でのアートセラピーの活用がどのくらい成されているのかはよく知らないところですが、絵画だけでなく、表現としてのアートセラピーの活用は、心理学の面で言えば多様さがあります。いずれにしても、肉体的、精神的または感情的な問題、病気や障害などを持つクライアントに活用することができます。

近年増々、アートの持つ可能性が取り上げられてきています。それは、人が、こころを持つ存在だからに他ならないと思います。心の状態で健康は左右されます。心の豊かさは、身体の状態に直結します。薬は、物理的な方法として有効性がとても高いですが、心理的な面で言えば、依存を起こしてしまい、限界がある方法です。

セラピーとしてのアートの活用は、歴史の浅い分野ではあるのですが、今後はますます注目されていく分野と考えています。

パステルに関して言えば、その美しい色表現が、心理面に与える影響には、すばらしい可能性をもっているといえます。色の持つエネルギーは、その人に影響を与えます。頭での理解は、わずかなものです。

「目隠しをした状態で、真っ赤な部屋に入った時、脈拍は上昇し、真っ青な部屋に入った時、脈拍は下がります。」

目隠しをしていても、色のエネルギーを身体が感知しているようなのです。

絵を描くということで、必要な色のエネルギーを自分に取り込めると素敵だと思いませんか?

プロとして

簡単に始められて、きれいに仕上げられる、ということから、パステルアート講師の取得を目指す方も多くいます。

簡単に始められて、楽しく、美しい!

誰でも簡単に描ける。

その手軽さから、パステルアートは、若い人から高齢者まで、大きな広がりを見せています。

生活の一部として

何かを表現することはとても大切です。

これは、子供の成長期によく聞くことかもしれませんが、大人だって変わりはありません。

何かを創作することは、人にとってとても重要なことです。五感を刺激し、心を豊かにします。感覚を表現するということは、人にとても大切なことです。感覚は、使わないでいると衰えてしまいやすいのです。自分が何を感じているかさえ分からなくなってしまうこともあります。

人によって、表現の方法は様々です。感覚を表現する機会の一つとして、パステルアートを選んでみることもありだと思います。

素直な表現

わたしは、パステルアートの手軽さと美しさから、講座の導入部分で活用しています。

行っている絵画教室は、何か現実の物やデザイン、風景などを描くことを目的として開催するのでなく、「表現する」こと、それも「素直な表現」を目的に開催しています。

パステルで何かを描くのでなく、心が求める素直な表現ができるようになれることを目的としています。ですから、描くというより、表現すると言ったほうが適切かもしれません。

教室では、「自分が、より自分らしく」このことをとても大切なことと考えています。

「こうあるべき」、という考え方は、その人の心を委縮してしまいます。大人になればなるほど、自分らしさをしまい込んでしまう方は多くいらっしゃいます。絵が苦手と思ってしまうのは、「こうあるべき」ということが、大きく影響しています。

心に素直に表現することは、人の心をより豊かにしていき、心と身体にいい方向での変化をもたらしてくれます。「アートセラピー」、「カラーセラピー」、「引き寄せの法則」など様々な要素を、描くこと(表現すること)で包括的に取り入れていくことが可能です。また、潜在意識の顕在化から解放にまで応用可能です。

表現することで、自分で自分を癒すことが可能となっていきます。

パステルアートを入り口として、自己調整やヒーリング、能力開発につなげていくことができます。

興味がございましたら、滋賀県大津市でHIDEKIの行う教室をご覧ください。

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まとめ

パステルアート制作に必要な画材をまとめてみました。

油絵の道具より比較的安い水彩画の道具をそろえるよりずっと安く揃えることができます。

100均ショップで購入できるもの

  • パステル
  • コットンパフ
  • 綿棒(細かく描くとき)
  • ティッシュ
  • タオル(濡らす)
  • 消しゴム
  • カッター

画材屋さんで揃うもの

  • 練り消し
  • 定着液
  • 型紙
  • ぼかし金網(ハードパステルを粉状にできます)
  • 字消し板

Amazoでしたら、パステル 画材で検索すれば、練り消しや定着液などが、一緒に買うものでピックアップされますよ。

HIDEKIがよく利用する画材屋さん

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